「博雅、宮中にて襲われる」







「晴…明…」
 
長いまつげを切なげに震わせて、薄く開いた唇から愛しい男の名を呼んでいるのはやんごとなき身分の雲上人、源博雅。
「どうした…博雅」
白いかんばせにわずかに笑みを浮かべてその博雅を見下ろしているのはその名も高き陰陽師、安倍晴明。
二人の間には遥かに隔たる身分の差があったはずなのだが、今の二人の間には絹一枚も隔てるものはない。いや、むしろ隔てるどころか、ある一箇所がしっかりと二人を繋いでいた。
晴明の手によって、大きく広げられた博雅の両の足の間に晴明の下肢が重なっている。そして、濡れそぼり色を深くした博雅の屹立に晴明の指が絡む。
どうしたのだ、と聞きながらも晴明は博雅の中を己のものでさらに深く突き上げた。
 
「アッ!」
 
深く刳られて博雅が声を上げる。
晴明の手の中で博雅の熱茎がびゅく…と蜜を飛ばす。
 
「あっ、あっ…ああっ!」
晴明のものを打ち込まれるたびに上がる博雅の甘い叫び。



 雑記1月3日より

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